「ごめん――…。
嬉しすぎて、からかいすぎた」
なんか、圭くんに謝られたのって数えるほどしかない気がするから新鮮。
それに、なんか、この雰囲気って、すごく甘くない?
甘くない?
甘いよね?
うぅ………。
なんか、圭くんと居る時って、いつも棘棘した感じで、例えば食うか食われるかみたいな感じだから、こんな甘い雰囲気って、むず痒いんだけど―――…
って!!!
つい、まったりとした甘い雰囲気に飲み込まれてたけど、あたしたちの今の一番もやらなくてはいけないことは!?
「け、圭くんっ!
い、今は家庭教師中です!」
後ろから絡みつく圭くんの腕を放そうと力を込めるけど、逆に圭くんは余計に力を込めてくる。
「ああ…、そうだな………」
あの~…、なんで、そんな他人事みたいな言い方をするんでしょうか?
「圭くん、お金もらってるからとか、この前真面目なこと言ってなかった?」
確か、その分、成果は出さないととか圭くんにしては真面目なことを言うんだなって、感心してたってのに。


