圭くんの目がどんどんと据わってくるのがわかった。
「べ、別に笑ってなんて―――…」
「笑ってただろ? ぁあ? この口がよ」
ガラ悪!
ほっぺを掴まれびよ~んと伸ばされる。
うぅ……。
こういうことをされると、圭くんって本当にあたしのことが好きなのか心配になるよ。
それにさ、前にも言ったと思うけど、そんなに引っ張られると、顔が伸びるんですけど~…!
一応、あたしも乙女なので、そこは気にして欲しい。
「ひょにひゃふひゃにゃひてふははい」
「ああ? なんだって?」
おいっ、わかるだろ。
こんな風に頬を引っ張られていると、上手くしゃべれないんだよ!
話すこともままならないあたしは、なんとかジェスチャーでわかってもらうとする。
だけど、圭くんは離す素振りもなく、ジ~ッとあたしのジェスチャーを見ていたかと思うと、笑い出した。
「お前、面白すぎ!」
笑い出したところで、ようやく引っ張っていた頬を開放されたあたしはすぐさま自分の頬を擦りながら圭くんに抗議の目を向ける。


