恥ずかしくて、認めたくなくて、すごく否定もして。
だけど、一度気づいてしまった気持ちは増え続けることはあっても、減ることなんてなくて―――…。
好きになってしまった気持ちを消し去ることなんてできるはずもなかったんだ。
ただの一目ぼれとかなら、それはできたかもしれない。
だけど、大嫌いから入った圭くんの存在が好きへと変換したのは単純なものなんかじゃない。
それなのに、それを否定できるはずなんてなかったんだ。
「―――今…なんて言った?」
「へ?」
「『へ?』じゃねぇよ。
今、なんて言ったんだよ。
お前、今俺のこと―――…」
両肩に手を置き、あたしの顔を覗き込んでくる圭くん。
いつになく、焦っている表情が、少し幼く見えて、あたしはクスッと笑ってしまった。
「―――おい…。
人が真剣に聞いてるのに、お前は何を笑ってんだ?」
やばっ!
怒らせちゃった?


