「いかにも、何かありましたって顔してんぞ、お前」
「えっ!?」
あたし、そんなに顔に出てる?
だって、学校ではあたし、誰が言い出したのかは知らないけど、クールなんとかって言われてるんだよ?
それぐらい、顔に感情があまり表れない人間らしいんだよ。
それなのに、顔に出てるって、マジですか!?
あたしは自分の顔を手で触れる。
どこがどうなっているのかはわからないけど、なんとなくそんなことを言われると、今の表情からも何かを読み取られているんじゃないかと顔を隠したくなってくる。
「―――何を言われたんだ?
俺の気持ちに応えるなとかそういうことを言われたか?」
「え?
どうして、そこまで―――…」
言ってしまってから「しまった」と口を押さえる。
うぅ…、あたしは絶対に知能犯にはなれません。
「ハァ…。
やっぱり、そうか……。
もしかしたらとは思ったけど―――…」
圭くんは気だるげに溜息を吐くと、こめかみを指で押さえる。


