「拓斗が俺に連絡くれたんだよ。
静香が学校前で待っていて、お前を連れてどこかに行ったって。
やばそうだって言ってたから、講義もすっぽかして慌ててお前にメールや電話をしたってのに、お前は一向に出ないしよ」
「えっ……?」
そういや、全然携帯を見ていなかった。
あたしは学生鞄の中から携帯を取り出すと、開ける。
すると、そこには着信件数十五件と表示されていた。
「ど、どんだけ電話したわけ?」
「件数出てんだろ? それだけ全部」
全部って―――…。
心配されてたんだなとも思うけど、なんか、逆に怖いわ!
「で? どうだったんだ?
静香に何か言われたり、されたりとかしたか?」
「―――べ、別に何も………」
「・・・・・・・」
なぜ、何も言わない。
聞いたことに応えたんだから、何か言ってよ。
無駄な沈黙がなんか嘘吐いているのがばれそうで怖いんだけど―――…
「お前、嘘吐くの下手だな」
んなっ!?
あんぐりと口を開けて圭くんを見ると、圭くんは片手で頬杖をつくと、にやりと笑いながらあたしのことを見てきた。


