「「・・・・・・」」
ほんと、気まずい。
どうしてか、沈黙が………。
そりゃ、今までだって沈黙はあったよ。
あたしが問題を解いている時なんかは、沈黙だもん。
だけど、明らかに今みたいに気まずい雰囲気には―――…
うぅ~…、この気まずさが漂う空間!耐えられない………。
「あ、あはははは。
圭くんに見られちゃったね~…」
見られてダメージを受けているのはあたしのはずなのに、なぜあたしがこんな風に場を和まそうとしているんだ?
疑問に思いながらも、あたしは取り繕う。
ここまで、あたしが気を使ってるんだ。
圭くんもわざわざ会話のボールを投げたんだから、乗ってきなさいよね。
あたしのこの気を使った分を、無駄にさせないで頂戴よ!
「ああ、驚いた」
驚いたってそれだけかい!?
もっと、こう会話が盛り上がりそうな、続きそうな感じで話してくれないかな?
「いや~…、見られたあたしも驚いたよ。
だって、鍵閉めたと思ってたのに、開いてるんだもん。
あれには驚いた」
「ああ。
鍵の掛け方が甘かったんじゃねぇの?
内鍵を回すだけの鍵だと、そういうことはたまにある」
そ、そうなのか………。
確かに急いでたもんね。
ちゃんと回しきれてなかったのかもしれない。
「それにしても―――…」


