『気をつけてね』
これは、忠告だよね。
圭くんと付き合うのなら、それぐらいの心構えでいろっていう。
今はまだ、圭くんに自分の気持ちを伝えていない段階。
だけど、もしあたしが圭くんにこの自分の気持ちを伝えてしまったら、どうなるんだろう?
―――怖い……。
何が起こるのかわからない。
だけど、なぜか怖い―――…
帰り道、あたしは足早に家に帰ると、自分の部屋に閉じこもった。
ただの脅し?
だけど、あの静香さんの目は脅しだけとは思えない。
怖い、怖い、怖い―――…
あたしは恐怖から逃れるように耳を押さえて、ベッドの傍にうずくまるように座った。
ピンポ~ン―――…
インターフォンの音に、あたしはハッとする。
寝るつもりなんてなかったのに、いつの間にか寝てしまっていたらしい、あたし。
ふと顔を上げると、すでに辺りはオレンジ色に染まっていた。
まだ、日の長い今は暗くはなってはいなかったけど、それでも、日は傾いていたのかほんのりと夜へと進んでいた。
ってことは、今、何時!?
今のチャイムって―――…


