「ちぇ~…。
だけどさ、ここのカフェ、すごい女の人に人気だって聞いてたけど、その理由わかっちゃったよ」
あたしは圭くんが奢ってくれたモンブランを一口口に入れて、頷いた。
確かに、このケーキの味はすごく美味しい。
そりゃ、人気があるって学校でも噂になるぐらいだ。
「確かに、このケーキ美味しいもんね」
「はぁ~…。
あんたは、また的外れな」
呆れたように溜息を吐かれた。
「な、なによ、的外れって」
すっごく心外なんですけど!
「茅乃、ちゃんと見てる?
この店の客が誰を見つめているか」
「え? 誰って―――…」
あたしは真澄に言われて、お客さんたちを見ていく。
すると、みんながみんな、視線を向けているのは―――…


