「あ~あ…。

茅乃はすっごい意地っ張りだし、圭史さんもなんか一癖ありそうだし、二人がくっつくのは時間がかかりそうだな~…」





 なぜかがっくりとする真澄。


 まあ、大よその検討はついてるけど。


 どうせ、あたしと圭くんのことを記事に出来ないから、残念がってるってことでしょ。


「あれ? 

でも、茅乃否定しなかったね」


「え? 否定?」


「うん。

いつもなら、絶対にすぐに圭史さんとの関係否定してたはずなのに、今日は全然否定しないじゃない。

もしかして――…、何か進展あった?」


「えっ!? な、ないよ!」





 ギョッとしながらも、真澄に否定するあたし。


 無意識のうちのことだけど、指摘をされたら、確かにと思ってしまう。


 別に、ただ否定するのを忘れただけなんだけど―――…


「そういえば、テスト期間中から怪しかったよね?」





 うっ…。


 忘れていたと思っていたのに、覚えていたか。