圭くんが住む一人暮らしのアパートはごく普通の学生が借りるようなアパートだった。
特別オートロックだとか高級な感じではなく、ごく普通。
なんか、見た目はそれなりの圭くんだから、もっと高級なアパートとかに住んでそうなイメージが………。
「何きょろきょろしてんだ?」
「え?
いや、なんとなく…」
だって、やっぱり一人暮らしの男性の部屋に一人で行くとなるとあたしだって、緊張の一つや二つはしちゃうんだもん。
視線が泳ぐのも仕方ないわよ。
圭くんは「ふ~ん」と軽く流すと、歩いていた一室の前で立ち止まり鍵を回した。
圭くんが住むアパートは二階建てのごく普通のアパート。
圭くんはその一階に住んでいるみたい。
部屋番号を見ると、103号室と書いてあった。
「ほら、どうぞ」
「お、おじゃまします……」
あたしは玄関に入ると、その場に立ち止まる。
どうしても、靴を脱いで勝手に勢いに任せて上がることはできなかった。
「なに立ち止まってるんだよ。
さっさと入れ」
「へ? あ、うん…」


