どうする?


 開ける?


 開けない?


 いや、もらったからには見ないわけにはいかないでしょ。


 わかってはいるのだけど、なんとなく気が引ける。


 そういえば、あたし、圭くんからメールをもらうのなんて初めてなんじゃ―――…





 そうだ。


 アドレス交換は強制的に行われたけど、その後、圭くんからメールをもらったりはなかった。


 となると、これは圭くんからの初メール?


 うぅ、やばい。


 かなり意識してきちゃった。





 もう!


 どうして意識なんてするのよ。


 別に好きな相手からって訳でもなし。


 第一、圭くんは一夜の恋なんてものをしているような奴。


 あたしのことだって、本気かどうか―――…





 そうだ。


 気にしない。


 気にしないったら、気にしない!


 こんなメールだって、さっさと見てやるんだから!





 力任せに携帯を操作していったあたし。


 そして、メールボックスを開いたあたしは、思わず携帯をベッドの上に放り投げてしまった。


「な、なに? 今のメール……」





 あたしの見間違い?


 それとも、間違いメール?





 あたしは放り投げた携帯をベッドから取り上げると、恐る恐るもう一度携帯を見る。


 そこには―――