「俺、本気で攻めるから」





 だから、何を?


 話の意味がわかりません!


 ちゃんと、主語を言って~!


「そういうわけで、俺は結婚話には賛成だから、協力はできない。

お前も、諦めたら?」


「えっ!?」





 そういうわけでって、どういうわけで?


 全然わからないんだってば!


「じゃあ、俺は帰るから」


「えっ!? 

ちょっと待ってよ、圭くん!」





 呼び止めるものの、あたしの目の前で部屋のドアはパタリと閉められる。





 全然、圭くんが言っている意味がわからなかった。


 ただ、わかること。


 それは、圭くんはどうやら、あたしと結婚してもいいと思っているらしいってこと。


 つまり、反対しているのはあたしだけ?


 万事休す!





 あれ?


 でも、圭くんってなんであたしと結婚してもいいと思ってるの?


 そこのところは、どうもよくわからなかった―――…





 やっぱり、情緒不安定から頭の思考もおかしくなったとか?











 この時のあたしは、どうしても圭くんが自分を好きだという考えにはたどりつかなかった。