「どちらかと言うと、俺はお前のこと、かなり気に入ってるんだぜ？
だから、俺は別に構わないけど？」
「・・・・・・」
こいつ、一体何を言っちゃってんの？
今のって、告白？
いや、別に好きとは言われてないし…。
きっと、こいつのことだもん。
あたしだと、面倒くさいことがないとかそういうことだろう。
「冗談じゃないわよ！
あたしは、お断り！
あたしは、圭くんのことなんて大っ嫌いなんだから！」
圭くんとそんなことになるなんて想像もできない。
それどころか、近くにいる時間が増えれば増えるほど、あたしはこいつに苛められることが増えるってことじゃない。
冗談じゃないわよ！
「へ～…、そっか～…。
そりゃ、残念」
残念と言いながらも、全然残念そうじゃない圭くん。
その姿を見て、こいつにとっちゃ、今の言葉も全てあたしに対する嫌がらせなんだと気づく。
