「圭くん!
今回は絶対に協力してもらうわよ!」
「はぁ!?」
「はぁ!?じゃない!
だって、このまま何も否定もしないままでいたら、ママたち、絶対に暴走しちゃう!
そしたら、あたしと圭くんは―――…」
その先は怖すぎて声に出してなんて言えない。
「ああ。
結婚させられるって?」
なのに、あっさりと圭くんは怖すぎて言えなかったその言葉を言ってしまう。
「ぎゃぁああ!
言わないでよ!
なんか、言ったら急に現実味を帯びてきちゃう気がするのはあたしだけ?」
「そうじゃねぇの?」
「もう!
どうして、そう圭くんは落ち着いてられるの?
圭くん、もしかしたら、ないとは思うけど、結婚させられちゃうかもしれないんだよ?
あたしと!」
そんなこと、圭くんだって嫌でしょ!
そういう思いを胸に、あたしは圭くんのことをジッと見る。
だけど、圭くんはジッとあたしを見つめ返してきたかと思うと、フッと笑った。
「まあ、それも面白いんじゃねぇの?」
「はぁ!?
面白いわけないじゃない!?
第一、結婚だよ?
結婚って好きな人とするもので――…」
「俺は別に、お前のこと嫌いじゃないし…」
「そう。
嫌いじゃない…って、え?」
てっきり嫌っているとばかり思っていたあたしは、ぴたりと止まる。


