あたしは隣で今も優雅に座っている圭くんのことを見た。
「圭くん、ちょっと――…」
「ぁあ?」
あたしは圭くんの腕を掴むと強引に引っ張った。
「あら? 茅乃、圭史くんと一緒にどこに行くの?」
引っ張って出て行こうとするあたしをママが呼び止める。
あたしは振り返りママににっこりと微笑む。
「ごめん。
あたし、圭くんにもう一度、聞いておきたい問題があって――…」
「あら、そう?
二人とも仲がいいんだから」
なぜ、そういう言葉が出てきたのかは不明だけど、あえて突っ込まないことにした。
あたしはひきつった笑みを浮かべながらも、圭くんを自分の部屋に連行した。
部屋に圭くんを引き入れた後、ママたちが興味本位についてきていないか確認をし、ドアを閉めた。
「―――ったく、何だよ」
不満ありありな圭くんの声。
だけど、今はそんなことにいちいち構っちゃいられない。


