おばさんと一緒になって、首を傾けるママを見てあたしはあんぐりと口を開けた。
この人たちは、自分が何を言っているのかわかってるの?
ただ、自分たちの間でだけで話しているわけじゃないのよ。
きちんと声に出してる。
出ちゃってるから!
あたしの耳にもしっかりと届いてますから!
目の前で「ふふふふ」と笑っているママたち。
うれしそうな二人の姿を見ていると、今、ここで何を言っても無駄だと思った。
あたしはそんなわけで隣に座る圭くんを見る。
あたしは一人でとんでもないことを言い出した二人に、驚いてるというのに、圭くんは澄ました顔でカップに口をつけていた。
こ、こいつ、自分のこと言われてるのよ!?
なんで、そんなに冷静に構えているわけ?
あたしはトントンと肘で圭くんの腕を突く。
「ん?」と圭くんは落ち着いた態度でこっちを見てきた。
「ちょっと、どうにかしてよ」
「無理だろ」
小声で訴えるあたしにあっさりと返してくる圭くん。
『無理だろ』って、一言で済ます?
あっさりと諦めないでよね。


