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「茅乃ちゃん、圭史の教え方はどう?
ちゃんとわかる?」
「あ、は…」
「そんなの、登紀子さん。
わかりやすいに決まってるじゃない。
ねぇ、茅乃?」
「ま、」
「そう?
それなら、よかったんだけど。
もう、心配で心配で。真鶴さんのご好意でバイトをさせてもらっていても、ちゃんとこの子がしているのかどうか」
「全然心配は要らないわよ~。
圭くんはすごいんだから」
うふふふふと二人で顔を見合わせて笑っているママたち。
あのさ~…、あたしに聞いてるなら、あたしが答える前に二人で話していくのはやめてくれない?
こうやって、お茶を飲みながらも会話をしているのは目の前の二人。
あたしと圭くんは二人の話を黙って聞いてるだけ。
お茶をする意味ってあるわけ?
「それにしても――…」
含み笑いを浮かべながら、あたしたちのことを見てくるママたち。


