ぁあ~!


 もう、これも全部圭くんのせいだ!


 なんであたしがこんなにややこしいことに巻き込まれなくちゃいけないわけ?


 全く、いい迷惑!





 ムカムカしながら、奢ってくれたらしいコーヒーを一気に飲み干す。


 気が悪いったらありゃしない。





 飲み干したカップを置き、さっさとこの店も出ようとしたら、横からコンコンとガラスを叩く音に、あたしは窓の外を見た。


「―――え? コウさん…?」