子供+大人=恋?の方程式












     *











「ご注文は何になさいますか?」





 にっこりと営業スマイルを見せるウエイトレスさんに聞かれ、あたしは慌ててメニューへと視線を向ける。


「あたしは、ホットコーヒー。

茅乃ちゃんは?」


「へ? あ、えと……」





 なんかいろいろと種類がありすぎて、よくわかんないや。


「じゃあ、あたしも静香さんと同じもので………」


「そう? じゃあ、ホット二つで」


「かしこまりました」





 そう言うと、一礼して厨房へと入っていくウエイトレスさん。


 あたしは、そんな彼女の後ろ姿をジッと見ていた。


「ごめんなさいね、茅乃ちゃん。

いきなり学校まで行って、驚かせちゃったでしょ」


「え? 

あ、はぁ、まあ………」





 確かに目の前に静香さんが居た時は、驚いたけど………。


 あたしはチラリと静香さんのことを見る。


「あ、あの~…。

ところで、あたしに話って何ですか?」





 わざわざ学校まで来るぐらいなんだもん。


 あたしに言いたいことがあったんだろう。


 なんとなく想像はつくけど………。