あの圭くんの大学へと訪問した日から、一週間が経ったある日のこと―――…。


 あたしは校門の前で思いもよらない人に待ち伏せをされていた。











「おいおいおいおい、見たかよ!」





 慌ただしい勢いで男子生徒が教室に駆け込んできたかと思うと、何人かの男子がその一人に群がる。


「見たって何を?」


「校門前に、すっげぇ綺麗な女の人がいるんだよ」


「え~!? マジで!?」


「胸なんてすごくてさ~。ありゃ、Eはあると踏んだね、俺は」





 一斉に湧きあがる男子たちにあたしは冷たい視線を送る。


 まったく、何をこんなところで興奮してんだか。


 だけど、冷たい視線を向けているのはあたしだけじゃない。


 クラスの女子の大半が同じような蔑んだ目で奴らのことを見ていた。





 だって、教室で堂々と下ネタだよ。


 胸の大きさのことを言ってるあたり、下ネタでしょ!?


 そりゃ、女子が蔑んだ目で見るのは当り前でしょ。





 だけど、例外もいる。