一瞬ポカンとしてしまったが、あたしは何度も頷いた。
これは圭くんから逃れられるということだよね?
それなら、OKに決まってじゃない!
第一、別の日って言ってるけど、二度とこの学校には来ないから。
元々学校見学なんて嘘なんだし、この短時間でよくわかったよ。
圭くんがどれだけモテてて、そんな中で圭くんと親しくなんてしてたら、目の敵にされるということ。
絶対にこの学校には二度と近づかない!
そう固く決意をしたのだった。
「じゃあ、圭くん。今日はありがとう」
あたしはぺこりと頭を下げると、真澄と拓斗の方へと駆け寄ろうとした。
だけど、その腕をグイッと掴まれる。
「へ?」と圭くんの顔を見ると、「送ってやる」と有り難迷惑なことを圭くんは言い出した。
「い、いいよ。
今日は家庭教師の日でもないのに、送ってもらうなんて、圭くんの手を煩わせることになるし……」
断りをいれているというのに、圭くんはひょいっとあたしの後ろへと視線を向けた。
「拓斗。
お前も家が近所だし送ってやるよ。
えっと……」
「真澄です! 氷川真澄!」
勢いよく圭くんへと自分の名前をアピールする真澄。
そんな真澄に圭くんはにっこりと微笑んだ。


