「ねぇ、圭史くん~。
この子って、一体圭史くんのなんなの~?」
あたしにはキツイ睨みをかませながら、圭くんには猫なで声で聞いてくる彼女。
思わず、その変わり身の早さに「うぇ」となった。
圭くんはにっこりと微笑みながら、なぜかチラリとあたしのことを見てきた。
「そうだな………。
茅乃は……、
俺の大切な人…かな?」
はぁ!?
思わず口をポカンと開けてしまった。
だって、この人は一体何を言ってるのかな?
何が大切な人?
目の前の派手なお姉さま方たちも、驚きすぎて固まってるじゃない。
それどころか、周りのギャラリーからは悲鳴らしきものまで聞こえてきた。
「じょ、冗談はよしてよ!」
圭くんの手からなんとか自分の手を振りほどくと、あたしは圭くんのことを睨みつける。
もう、我慢の限界!
圭くんがからかうつもりなら、それでも構わない。
だけど、こういうからかい方だけは許せない!
あたしは睨みつけていた圭くんから視線を逸らすと、固まっているけばいお姉さま方のほうへと向き直る。
そして―――


