「迷子になんてならないもん!
だから、離して!」
離せとばかりに、ブンブンと腕を振るけど、圭くんはあたしの手を離そうとはしなかった。
全く、どういう嫌がらせよ!
もしかして、これが圭くんなりの仕返しなのか?
そうか、そうなのね。
くそ~!
圭くん打倒作戦のつもりが、逆にやられちゃってたら意味ないじゃん。
なんとか圭くんの弱みを掴まなくちゃ。
でないと、やられっぱなしだ。
あたしが真正面からぶつかって圭くんに勝てるだなんて思えないしな………。
なんか、自分で言ってて悲しくなってきちゃった。
「お前らって仲いいの?」
「はぁ!?」
どこをどう見たら、仲がいいように見えるって言うのよ。
「拓斗、あんたの目は節穴?
あたしが嫌がってるのが見えないっての?」
「えぇ?
だけど、後ろから見てたら、ただ二人がじゃれてるようにしか見えないけど?」
んなっ!?
それは、予想外………。
もしかして、他の人たちもぎゃあぎゃああたしが言っていることも、ただじゃれてるようにしか見えてなかったりする?
だから、お姉さま方たちから鋭い視線を………。
なんとなく、わかって落ち込んでいると、あたしの目の前に影が広がった。
何かと思って顔を上げると、目の前には四人の綺麗なお姉さまたち。
おまけに、けばい、香水くさい。
どこのキャバクラ店員だよと言いたくなるような派手な服を着た四人は腕を組み、片足を前に出し、あたしのことをジッと睨んできた。


