「ふ~ん」
その「ふ~ん」って言葉に、全てを込められているようで、あたしはビクビクとしていた。
「じゃあ、今から案内してやる」
「はいっ!?」
いきなり、グイッと腕を引かれたかと思うと、あたしは圭くんのなぜか腕の中にすっぽりと納まっていた。
な、なぜに?
「あ、拓斗。
お前も来てたのか。
昨日は悪かったな」
「いや、俺は別に……」
苦笑しながら答える拓斗に、あたしは口をパクパクさせながら「助けろ」と言う。
だけど、拓斗も口パクで即座に「無理」と断ってきやがった。
こいつ、使えねぇ………。
後の頼みの綱は真澄だけなんだけど―――…


