「会ったのは昨日だけだもんね。
苗字を覚えてないのは仕方ないよ。
僕の名前は的場洸。
さんずいに光と書いて、コウって読むんだ」
「そうですか。
洸さんですか~…」
うっとりとした瞳でコウさんのことを見つめる真澄。
だけど、さすが真澄だった。
真澄は持っていた携帯をコウさんに見せると、「写メを撮ってもいいですか」と言ったのだった。
やはり、真澄。
新聞部という肩書きは伊達ではなかった。
「ところで、コウさん。
コウさんは、茅乃の家庭教師をしている圭史さんとお友達ということでしたが、コウさんから見て、圭史さんはどんな方ですか?」
ま、真澄!?
真澄の手にはマイクはないけど、そのアナウンサーのような質問に、あたしは慌てた。
だってこれじゃ、圭くんのことを調べに来ましたと暴露しているようなものじゃない!
「圭史? 圭史は………」


