「うわっ! イケメンさん発見!」
先ほどまで写メを撮ることに夢中になっていた真澄が突然声を上げたかと思うと、駆け寄ってきた。
「ねぇ、茅乃。
お知り合いの方?
もしかして、この人があの家庭教師の?」
「違うから!」
今にも暴走してしまいそうな真澄を押し留めて、あたしは仕方なく紹介する。
「こちら、圭くんのお友達のコウさん」
「コウさん。
ふんふん。で?」
「ん? で?って何?」
まさか、聞き返されるとは思わなかったあたしは逆に真澄に聞き返す。
「だから、苗字は?」
「え? 苗字?」
確か聞いた気はするけど………。
全然思い出せない。
う~んと頭を悩ませていると、ククッと声を含ませた笑い声が。


