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「うっひょぉおお!
さすがU大!
国立大学ってだけあるよね?
高校とは全然規模が違うよっ!」
そりゃそうだろう。
内心突っ込みながらも、あたしは興奮気味の真澄の服の袖を引っ張る。
「真澄!
ただでさえあたしたち目立ってるんだから、大きな声を出したりしないでよ!」
私服ばかりの学生の中に、高校の制服を着ているあたしたちはただでさえ目立つ。
やっぱり、一度家に帰って着替えてから来ればよかった。
とはいうものの、そんな時間はないし、今更思ったところで時すでに遅しという感じ。
ハァと溜息を吐いているあたし。
だけど、真澄はそんなあたしの気持ちなんてお構いなし。
「何を気にしてるのよ。
学校見学だと思って堂々としてればいいのよ」
あたしは、あんたのその何にでもいいように考えられる性格がうらやましいわよ。
携帯の写メでここぞとばかりに撮りまくってる真澄を見て、あたしはまたも溜息を吐いた。


