「わかったわかった。
その話は帰ってから今度じっくり聞くから」
今からが肝心なところなのに、圭くんは意気込むあたしの口を塞ぐ。
ジタバタと暴れるものの、圭くんは一向に離してくれる気配はなくて………。
「そういうわけだから、誠。
俺たち、別行動ね」
「・・・・・(にゃに~!)」
反対、反対、反対!
あたしは誠さんに目と行動で必死に訴える。
圭くんと二人で別行動なんて絶対に嫌っ!
こんな人ごみの多い場所でもいいと思ったのは、圭くんと二人だけじゃないという利点だけを取ってのことだよ。
それがなくなるなら、あたしが飲んだ意味がないじゃない!
「でも、茅乃ちゃんは嫌がってるっぽくない?」
あたしを指差して言う誠さんに、あたしは必死にコクコクと頷く。
「ああ、こいつツンデレだから」
な、なんだ?
ツンデレって?


