「あっ!
君が茅乃ちゃん!?」
「は、」
「いや~、すっごい美少女だね~」
返事をする前に、すごい勢いで近づいてきたかと思うと、あたしの手を握りしめるその人に、あたしは呆気に取られてしまう。
「俺、綾瀬誠(あやせまこと)!
圭史の友達で~す!
今日はよろしくね!」
「よ、よろしくお願いします………」
なんか、本当にすごい人だな………。
圧倒されすぎてポカンとしちゃったよ。
「いつまで手を握ってんだよ!」
不機嫌な声がしたかと思うと、あたしの手を強引に掴み、圭くんは誠さんからあたしの手を引き離した。
「なんだよ~…、圭史~!
ちょっとぐらいいいだろう?
ケチだな~」
「ケチとかそういう問題じゃないんだ。
こいつは俺の生徒!
親にもくれぐれも頼まれてんだ。
変な虫でもついたら大変だろうが」
変な虫~?
そりゃ、圭くんがあたしに変な想いを持つことはないだろうけど、危険人物としたら、圭くんが一番だとあたしは思ってるんだけど………。


