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人気のあるテーマパークだとは聞いていた。聞いていたよ。
だけど―――…
「な、なんじゃ、こりゃ~!」
あたしはあまりの人の多さに、そんな声を上げていた。
「色気のねぇ言葉を叫んでんじゃねぇよ」
「いてっ」
ポカンと後頭部を叩かれたあたしは、ムッと圭くんのことを睨む。
「こんなに人が多いんだ。
ボケッとしてると、はぐれるぞ」
おっ、そうか!
その手があったか。
人が多いっていうのも、使えるものだな。
悪巧みを企んでいると、あたしはいきなり自分の手に感じるぬくもりに違和感を感じた。
ん?
なんだ?
これは?
あたしは自分の手に感じる違和感から手を思いっきり振る。
だけど、離れて欲しいその物体は余計に力を込めてくる。
「何やってんだよ」
眉間に皴を寄せて、あたしに向かって言ってくる圭くん。
だけどね、聞きたいのはあたしのほうだっての!
「それはこっちのセリフ!
これは、何!?」


