殺してしまいそうだ。
心にぽつりと穴が空く。虚しい~。
『そこなんとかしなさいよ!一週間で』
『どうしろって?!』
私は急な問いに慌ただしく答えた。
『断食なんて嫌よ!!甘い物禁止なんてもってのほか!』
『まだ言ってないし。じゃあ~、バナナ食べてれば?』
『は?バナナ?』
『そう、最近流行ってるし。結構良いらしいよ』
『バナナ食べるだけで痩せるの?そんな巧い話あるわけないでしょ~。
じゃあね★』
『えっ?いやだから…』
ブチッ!
と に か く
私はプッツン状態だったのだ。
何にも考える事が出来なくて、ぼーっとしていた。ベッドで考えていたつもりでも無意識にぼうっとしてしまう。
するとリビングから声が聞こえてきた。
『ひかるー。買ってきたわよ~』
お母さんの声がする。多分、姉も帰ってきた。
『はぁい~…』
私はダルそうに階段を降りていくと姉の姿が見えた。あんた何やってんの?、みたいな顔をしている。どうやら絶対謹慎の事責められそうだ。
『ひかるなんでいんの?学校じゃないの?もしかして不登校する気?!』
『違うのよ奈々。謹慎よ』
『は?』
姉は人参をもったまま、呆然としている。
母はおおろかに笑って奈々姉ちゃんは呆れて物も言えない様子。
私には居場所がない…。

