「おいで」
ぐいっと引っ張られた私の腕
そのまま倒れこむようになっつの腕の中へ
なっつの左腕に腕枕され、右手は腰の辺りに

物凄く近いんですけど!
「わ、私!頭重くない!?」
「全然?」
「疲れたら言ってね!?」
「そんな気遣ってたら鈴香寝れないでしょうが」

もう寝れませんよーっ!
眠気なんかもう訪れないよ!
「あ~なんかベッド入ったら眠くなくなった。語りますか!」
「寝なくて大丈夫なの?」
「朝10時にチェックアウトでしょ?まだまだ時間あるし大丈夫」
居眠り運転しなきゃいいけど…
「鈴香は彼氏いるの?」
「えっ!?」

いきなり恋バナ!?
でもこれはなっつのこれまでの恋愛経験を聞きだすチャンスかも!
どんな人がタイプ?
髪の長さは?綺麗系と可愛い系ならどっち?
聞きたいことは数えられないくらいたくさんあるの
「い、いない…よ?なっつは?」

「俺?いるよ」