とりあえず、私は1階に降りてみた。すると、さっきのメイドさん二人が用事が終わったのか、玄関から入ってきた。
「あっ、あの」
「あらぁ、どうしたの?」
「キッチンってどこですか?」
メイドさん二人にキッチンの場所を聞き、私は廊下をぱたぱたと走る。
そして、ようやくキッチンを見つけた。そこからは何を作っているのか、すごく良い匂いがする。
キッチンの扉を開けると、美春ちゃんの姿もあった。
「み…美春ちゃんっ」
「あ、紗月ちゃんっ、メイド服似合うーっ。さっそくお仕事だよー、これ、運んでくれるかな?」
キッチンの中には何人かシェフがいて、作った物を運ぶメイドさんも何人かいた。