俺様王子と貧乏姫様






「え…?」

「もちろんっ…、私も働くわっ…、だけど、私だけでは、やっていけないの…。紗月、ごめんなさい…、でも、お願い…」


お母様は泣きながら頭を下げてきた。


「お、お母様やめて…、わ…私、働くからっ…、みんなのこと、支えるから…」



私が泣きながらいうと、お母様は私を抱きしめてくれた。






「ごめんね、ごめんね…」



と何度も言いながら…。