俺様王子と貧乏姫様






私はその言葉に耳を疑った。


お父様が…、失踪…?





嘘だと思いたかったけど、どこを見ても走りまわる人たち。

周りから聞こえる大きな話し声。





…嘘じゃないんだ。

…事実なんだ。








朝起きたらもう姿が無かったらしい。

お父様の車も無くて、部屋には゛すまない゛と手紙が残っていた。