キョロキョロと周りを見渡すと、駐車場の方から私に向かって走ってくる人が目に飛び込んできた。 「柊平…!」 途端に表情が綻んでいくのが自分でも分かる。 ドキドキ…っていうよりも、心が落ち着く感じ……。 柊平は私のところまで駆け寄って来ると、優しい笑顔で私の頭にポンッと手をのせた。 「おかえり、幸歩。」