「和丘さん?ボンヤリしてるみたいだけど、大丈夫?」 宇堂さんに隣から声を掛けられ、ハッと我にかえる私。 だっ…ダメじゃん…! 私ってば、もう仕事が始まってるっていうのに、学生時代のこと思い出してるなんて…。 「すいませんでした…。」 「妄想するのは、休憩中か業務が終わった後にしとけよ?」 宇堂さんは、ニッと笑みを浮かべた。 妄想…じゃないんですけど!! 私は回想してたんです! なんか…… ムッとくる人だなぁ…。