電車に揺られて二駅目。 たくさんのサラリーマンの人たちの群れに紛れながら、電車を降りた。 えーっと… 駅から南に歩いて行くんだよね。 歩き始めた私は、途端に緊張し始めた。 会社の方に一歩一歩近付いていくに連れて、ドキドキは少しずつ膨らんで大きくなっていく。 んーと、この角を右に曲がるんだったかな……。 そう思いながら、曲がろうとすると…… “ビーッ” 後ろからクラクションの音が突然聞こえてきた。