でも、さすがに今日は大丈夫…なはず。 念には念をいれて、早めに家も出るし…。 ……うん、大丈夫。大丈夫。 「よし!頑張ってね、幸歩。」 お母さんに笑顔で見送られて、私はマンションを出た。 柊平も今日は高校の入学式で、早めに高校に行くって言ってたなぁ…。 今頃は学校でバタバタと忙しくしてるのかもしれないね…。 スッキリ晴れた空と、春の香り漂う風に吹かれながら、駅に向かって歩いていた。