「幸歩〜!ガチガチじゃないの!もっとリラックスしないと、1日もたないわよ?」 お母さんはニコニコしながら私の肩を揉む。 そ…そんなこと言われても、自然とドキドキしちゃうんだよ…。 ずーっと学生だったのに、今日からは社会人…。 分からないことばかりの未知の世界に飛び込んでいくんだもん…。 緊張せずにはいられない…。 「ほらほら、表情も硬いわよ!笑顔、笑顔!」 お母さんは、私の頬をプニッと押した。