「幸歩、もしかして…ちょっと妬いてくれてんの?」 「や…妬いてませんよ。別に、担任の先生になっても、ならなくても…私の心境には変化ない…と思います。」 「なんだよ、最後の“思います”って…。断定しないところを見ると怪しいな。」 柊平は嬉しそうな顔をしながら、私の頭にポンッと手をのせる。 だ…だって、全然妬いてない…とも言いがたいよ…。 柊平がすごく人気のある先生だってことは、この3年間でよ〜く分かってるから…。