その夜…… 先生はスーツを着て、私の家に夕食を食べに来た。 「先生…どうしたんですか…?その格好…。」 玄関で出迎えた私は、ビックリして、思わずそう聞いてしまったんだ…。 「ちゃんと、幸歩のお母さんにも話しておきたいから。こういう時は、やっぱりスーツ…だろ?」 先生は“変かな?”と言ってスーツをチラッと見るから、私は首を横に振った。 むしろ、紳士的でカッコいいって思ったの…。 だけど、恥ずかしいから声には出さなかった。