柊平の実家を出発して20分。 小高い丘の道を走っていくと、そこに霊園が見えてきた。 「よし、到着!」 車から降りると、柊平のお父さんのお墓へ。 ここ… 柊平の暮らしていた街が見渡せるんだ…。 天気もいいから、今日は遠くまで見えて、綺麗だなぁ…。 気持ちいい風に吹かれながら歩いていくと、柊平が途中で足を止めた。 「ここが、俺の父さんの眠っている場所なんだ…。」