「“早く会いたい”って急かしちゃって、本当にごめんなさいね…。でも、会えて嬉しいわ!」 「私も…嬉しいです。優しく迎え頂けて…本当に…。」 二人でにこやかに話をしていると… 「車もエンジンかけて用意してあるから、もう出掛けられるよ。」 柊平がリビングへと戻ってきた。 電話…終わったんだ…。 「それじゃあ行きましょうか!幸歩ちゃん!」 柊平のお母さんが私の肩に、そっと手をのせた。