「幸歩、ありがとう…。」 続けて柊平が微笑みながら頭を撫でる。 すると…… ピリリリリ…… リビングに携帯電話の着信音が鳴り響いた。 「あ…ごめん、学校の先生からだ……。ちょっと話してくる。ついでに車のエンジンかけてくるよ…。」 柊平はポケットから取り出した携帯を手に急ぎ足でリビングから出ていった。