「あの………」 しばらく3人で和やかに会話をしていた…、その途中で私が少し小さめの声を出す。 その声に柊平もお母さんも、パッと私の方に顔を向けた。 「どうした?」 柊平が心配そうに私を見つめる。 「私……柊平のお父さんの、お墓参りに行かせてもらえたら…と思って…。ちゃんと挨拶をしておきたいから…。」 もう…柊平のお父さんには会えないけど… お墓へ行って挨拶は… しておきたいって思うんだ…。