「なんか……柊平の話の内容が気になっちゃって…。合鍵のことなんて忘れて扉の前で待ってたみたい…。」 私が笑いながら言うと、柊平は抱きしめてくれた。 「…俺から電話したくせに、遅くなってごめんな。だいぶ待ったんだろ…?」 「そんなに待ってないから大丈夫。」 「本当か?」 「うん。本当だよ。」 私が頷くと、柊平は優しく微笑んだ。