それから30分くらい時間が経って…… 私は立つのをやめて扉の前で座っていると、エレベーターのドアが開く音が聞こえてきた。 ふと顔を上げると…… 「み……幸歩、どっ…どうしたんだ!?具合…悪いのか?」 柊平が慌てた様子で私の前に屈む。 「具合は悪くないから大丈夫…!柊平…まだ帰って来てないみたいだったから…、ここで待ってたの…。」 「こ……ここで?中、入って待っててもらって構わなかったんだぞ?」 あ…そっか…。 私…合鍵持ってるんだもんね……。