柊平が待っててくれているなら、急いで駅に行かなくちゃ…!


自然と駅に向かう足取りも早くなる。


スタスタと夜道を歩いていると……




「電車で帰んの?」


えっ…誰っ!?


後ろから投げ掛けられた声に、おそるおそる振り向く。


怪しい人だったら、どうしよう……。


そう思ったけど、後ろからやって来たのは宇堂さんだった。