「何か嫌なこと…あったのか?」 “何でもないよ”って言おうと思った。 あんまり柊平には心配させるようなことは言いたくないし…。 だけど、柊平は隠したら余計に心配するし、いづれ気付かれちゃうんだよね…。 修学旅行の時も…そうだったな…。 「あ…あのね…、ちょっと朝から色々あって……」 私は、とりあえず宇堂さんのことを柊平に話した。